最近では、転職フェアというものよく耳にします。転職フェアとは、社員を募集する企業と、就職を希望する個人を一堂に会して、それぞれお見合いをさせようというイベントです。
雇用する意欲のある企業と、就職する意欲のある個人を引き合わせるのですから、転職希望者にとってはまたとないチャンスの場であるということができます。こうした転職フェアのような機会を利用しない手はありません。適切な利用法をもちいれば、素晴らしい転職先ともめぐり会えるかもしれません。
転職フェアの利用法は、各企業とのお見合いの場として機能するのみではありません。
転職フェアには、講演会など全体集会があり、そこで転職活動に役立つ基本的な知識を獲得することができます。そこでは現在の業界全体の求人の趨勢など、まさに生々しい現実に即した転職の実態が明らかにされます。のみならず、基本的な履歴書や職務経歴書の書き方、あるいは面接のルールなど、転職のプロからのアドバイスを受けることもできます。
一般に社会人は、履歴書や面接などすでにそれなりの経験がありますので、こうしたことにあまり神経を使わない人もいますが、例えば10年前と今ではこれら基本的な事柄に関する常識もかなり変わってきているのが現実です。ですから自分の学生時代の常識をそのまま現在の転職活動に当てはめると、失敗する危険性もあります。社会人としての経験は大変な武器であることには間違いありませんが、時代は変わっているのだということも認識する必要があります
転職フェアはそうした思い込みをただし、的確な状況認識を得る貴重な機会です。
さらに、転職セミナーには重要な利用法があります。どの求人も公開情報だけでは募集する職種や希望する年令など、まずまずおおまかな輪郭しかわからないものですが、転職フェアの人事担当者と直接面談すれば、もっと具体的にどのような人物が求められているかなどを聞くことができます。憧れのあの企業の担当者もいるかもしれません。彼らから得た情報をもとに工夫すれば、履歴書で何をアピールするかなど、より細密な戦略も立てられるでしょう。
転職フェアの利用法にはいろいろありますが、やはり受け答えをしてくれる人間がそこにいるというのが、最大の特徴ではないでしょうか。このような転職フェアの利用法を十分に心得て、転職を成功させたいものです。
スポンサードリンク